Diary
心
今朝、5才児クラスY君のお父様がY君を保育園に送って来て下さった時の出来事です。朝の忙しい時間帯ですので、いつもなら慌しく職場に向かうお父様が、その日は一度足を止めて下さり「先生、今まで本当にお世話になりました。帰りは妻が迎えに来ますので僕が送ってくるのはこれが最後になりました。ありがとうございました。先生方によろしくお伝えください。」と丁寧に挨拶をして下さいました。私は「こちらこそありがとうございました。園行事にはいつも参加して下さり、子ども達と沢山遊んで頂ききっと子ども達も嬉しかったと思います。」とお伝えしY君と一緒にお父様を見送りました。Hさんの家に限らず、このような会話は保育修了日を迎えるまでに、各クラスで聞かれていました。実際、聞いていると何てことのない会話の様に聞こえますが、心を込めて会話や挨拶をするということは本当に気持ち良いものだという事を再確認させられました。又、反対に最近日々の生活の中で自分の思いを言葉にして相手に伝える事の大切さと難しさを改めて感じています。そんなつもりで言ったわけではないのに、相手に上手く伝わらない。そしてそれは、お互いの心が素直でないと、どんなに良い事を伝えても(伝えられても)心に響かない、伝わらないという事を痛感しています。
気持ち(心)は決して他人には見えませんが、どんな事でもその時の心一つで相手の言っている言葉の受け止め方や伝わり方が随分違ってくると思います。心は相手に見えないからこそ、相手に丁寧に言葉を返していく事が大切だと思います。
少し話がずれますが、以前、暑い夏に園にいらしたお客様にアイスコーヒーを出した時の事です。飲み終わり「とても美味しかったわ。これインスタントコーヒーじゃないでしょ?」と言ってくださった事がありました。実際お客様にお出ししたコーヒーはインスタントだった為、私が何と答えて良いのか迷い、苦笑いしていると「じゃあ、きっとコーヒーを入れてくれる時の気持ち(心)が伝わったから美味しかったんだね。ありがとう。」と言ってお帰りになった事を思い出しました。一杯のコーヒー、一言の会話、何気ない挨拶、日々の保育・・・これからもどんな事でも心を込めて作ったり言葉を返したり挨拶したりしていきたいと思います。そして益々気持ちよく仕事が出来る環境になるようにと思います。今年度も今日をもって保育修了となりました。今年一年も保護者の皆様の沢山のご理解とご協力を頂き保育出来たことに感謝いたします。ありがとうございました。
2012年03月30日(金)
No.662
(保育日記)
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