Diary

感謝


今日は4・5歳児の遠足で、大型バスに乗り利府車両基地に出掛けました。バスに乗っている時はほとんど感じなかった風も、車両基地を見学し、お弁当を食べる頃には強くなり、帰り道が心配になってしまう程でした。車両基地では実際に新幹線の運転席に座り運転操作をする事を体験できたり、車掌さんの帽子を被り車掌さんになりきる事が出来たりと、子ども達は終始笑顔でとてもうれしそうに過ごしていました。園行事の中で、消防士や警察官の方々に園に来て頂き、お話を聞く機会やどんな仕事をしているのかを教えてもらったりする機会がありますが、先日まで「警察官になる」と言っていた4歳児のT君ですが、帰りのバスに乗り込んだ時には「ぼく、大きくなったら新幹線の運転手になる!!」と又一つ大きな夢が広がっていました。車両基地には新幹線の中にテーブルが設置してあり、お弁当を食べることが出来る場所があったのですが、昼食の時間に係の方に新幹線の中でお弁当を食べても良いとご案内されたものの、子ども達は声をそろえて「外で食べる〜」「せっかくシート持ってきたんだもん!外だよね!!」と全員が外でお弁当を食べました。しかし、お弁当を食べる頃に、風が強くなってきた為、あちらこちらでビニール袋やおにぎりを包んできたホイルやラップが飛ばされ、まるで凧あげをしているかの様でした。こんな経験もなかなか出来ない事だと思いながらも飛ばされるラップを追いかける子ども達と職員の顔は必死だった事は言うまでもありません。楽しい時間はあっという間に過ぎ、無事に園に戻ってくる事が出来ました。保護者の方がお迎えに来て下さった際、お弁当を作って下さったお礼をお伝えすると、驚いた事に「お弁当、僕が作ったんです。」とか「実はお弁当作ったのお父さんなんです。お弁当はいつもお父さんが作ってくれるんです。」という返事が返ってきて、早起きし、お弁当を作って下さったのは、必ずしもお母さんとは限らないのだという事を実際に聞く事が出来、改めて子育ては一人でするものではなく、皆が協力していくのだという事を実感しました。陰ながら支えて下さっているお父さん方の力も会話の中から知る事が出来、嬉しい時間でした。そして震災を経験し、私達が過ごす毎日は、「当たり前」の事は何一つないという事を感じています。どんな事にも感謝の気持ちを表せる心を持ち合わせていたいものです。

2012年03月22日(木) No.654 (保育日記)

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