Diary

春よこい!早く来い!


ついこの前、新年を迎えたばかりの様な気がしますが、早くも今日から3月。陰暦では「弥生」英語では「March」どちらもとても良い響きを持っている気がします。それは、僕が3月と聞くだけで、寒く厳しい冬から暖かい春がやって来たことを「感じる」「想像する」からなのかも知れません。そして今日は天気予報通りとても暖かく、日差しからも春の力強さを感じる事ができました。こんな風に春が近付くということは、卒園や進級が近付いたことにもなります。入園時には赤ちゃんだった5歳児クラスの子ども達も日々様々な経験を重ね成長し卒園をするわけですが、これまで成長する姿を見てきた保育者にとってこの春は「嬉しさ」と「寂しさ」が入り混じる季節でもあります。今朝5歳児クラスのY君が登園した際、保育園の正門の高い所の鍵を背伸びをせずに開けることができるようになってたこと驚いた僕は思わずY君のお母さんに「Y君こんなに大きくなったんですね」と話しをしました。するとお母さんは「そうなんです・・・。」と、とても複雑な表情で微妙な返事が返ってきました。もしかするとY君のお母さんはもう少しゆっくり成長して欲しいと思っていたのかも知れません。
 さて、0歳児の子ども達も5歳児に負けない成長を見せてくれて、多くの子ども達が上手に歩けるようになり、言葉の発達にも目を見張るものがあり、職員室を通りホールや外へ出掛ける際、以前に増して何かしら話し掛けてくれるようになりました。また、4歳児クラスのRちゃんYちゃんKちゃん達は人気アイドルグループA○Bの曲をしっかり覚えていて、午睡前の僅かな着替えの時間に嬉しそうに大合唱し、沢山いるメンバーをニックネームで呼ぶのですから恐れ入りました。昔は春が近付くと童謡「春よこい」を歌うこともありましたが、近年はそんな事もなくなりA○Bが歌われる時代。でも昔の童謡はメロディーにも歌詞にもしっかりと季節感や情景、日本語の美しさが感じられるものが多い気がします。皆さんどう思いますか?


「春よ来い」 
作詞:相馬 御風 
作曲:弘田龍太郎

春よ来い 早く来い
あるきはじめた みいちやんが
赤い鼻緒の じょじょはいて
おんもへ出たいと 待っている
 
春よ来い 早く来い
おうちのまえの 桃の木の
蕾もみんな ふくらんで
はよ咲きたいと 待っている
2012年03月01日(木) No.635 (園長日記)

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