Diary
常識と非常識
先週の土曜日の事です。トイレの修理に立ち会うため約束の時間に間に合うようにいつも通り仙台駅から電車に乗り出勤したのですが、幾つかの駅を過ぎた頃、何やら音がするような気がするのです。最初は空耳かと思ったのですが、電車が各駅に停車した時と揺れが激しくない時に確かに「ピコピコ」という機械音と「ちくしょう」という声がするではありませんか。その音の元は間違いなく僕の前に座った乗客がゲームをしている音と声であり、しかも、学生とか若者ではなく、間違いなく50歳を超えていると思われる大人の男性が発している音だったのです。その結構な音と声に僕は読んでいた本に集中できず・・・、また、近くに座っていた乗客も音源を発している男性を怪訝そうな顔で見ていましたが、結局その男性が電車を降りるまで音が途絶える事はありませんでした。なぜこんな風なことがあり得るのか不思議で仕方がありませんでしたが、育った環境や国・文化が違えば当然価値観や常識も違ってきます。しかし、日本においては公共の電車内でゲームをしたり音楽を聴いたりするならばそれなりのルールやマナーがあり、それを伝えるのが大人の立場なのではないでしょうか。権利には義務が伴い、自由には責任が伴うこと、それを大人が守れないようではとガッカリした時間でした・・・(>_<)。
さて、皆さんはハーバード大学で政治哲学を教えるマイケル・サンデルという教授をご存知でしょうか?「これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学」という本を書き、昨年は「Justice(正義)」というテーマで学生との対話形式で進められる講義を行い、つい数日前にもNHKの番組で「究極の選択 お金で買えるもの」というテーマで学生と対話形式で話しをしていました。そのマイケル・サンデル氏の著書や講義の中で、日本では常識と考えられる事や正義と思っていることが外国では違っていることもあることに気付かされ、また、最近殊に自分の価値観や常識が必ずしも周りの方々と一緒でないことを痛感させられます。そんな意味からも一度マイケル・サンデル氏の講義に参加し、色々な学びをしてみたいものです(^^;)。
2012年02月20日(月)
No.625
(園長日記)
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