Diary

恐竜の足跡!?


北園庭は、数日前に降り積もった雪が踏み固められ、ボコボコとした形になっている部分と、スケート場の様にツルツルの部分に分かれており、地面が冬ならではの姿となり、色々な遊びをして楽しむ事が出来、得した気分です。その楽しさを知っているかの様に、登園してすぐに「せんせいおはよう!!ちょっとこっちきて!いいものあるから」と普段はすごく恥ずかしがり屋で、おっとりしている4才児のT君が、自分から何かを伝えようとしてくれる姿に私は嬉しくなり北園庭に行ってみました。するとT君は、雪の上を歩き固まった状態の地面を「これ、恐竜の足跡なんだよ。かっこいい〜。」と本当に嬉しそうに宝物でも見つけた様な眼差しで、地面の足跡をじっと見つめ、「これはきっと、アルサウルスかステゴサウルスだよ。」「こっちの小さいのはメトリオリックスかな。恐竜は川が凍って僕が寝てる時に来たと思う。」と次から次へと恐竜の名前を教えてくれ、驚くと同時に私の頭の中は恐竜の名前でいっぱいになりました。雪が固まり出来た足跡を恐竜の足跡と言うT君の素敵な感性にとても嬉しくなった時間でした。先日の園長日記の中にありました「もしも願いが叶うなら」ではありませんが、T君は「恐竜に会ってみたい」そうです。そして恥ずかしがり屋のT君が自分の思いや興味を話し教えてくれる姿に、又一つ成長を感じました。もう一つ感じた事は、その時の生き生きとしたT君の表情です。「好きなことをしている時」「何かに熱中している時」子どもも大人も自然に良い表情になるのだという事をT君の姿を見て改めて気付かされた様に思います。子ども達の関心に私達保育者が関心を寄せ、その中から出てくる素敵な出来事に気付く心を大切にしなければならないのです。最近私は、目の前の忙しさや行事の準備等でいっぱいになり、子ども達と正面から向き合い、じっくり関わり遊ぶ事だ出来ていただろうかと振り返ってみると、出来ていなかった様に気付かされました。目の前の事だけにとらわれることなく常に心にも余裕を持って、子どもたちと関わることを大切にしていきたいと思います。

2012年02月08日(水) No.615 (保育日記)

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