Diary
「ちゃんと泣ける」ことの大切さ
昨日、仙台駅前のAERの多目的ホールを会場に行われた、宮城県保育協議会保育士部会の自主研修に参加してきました。講師は大河原美以先生(東京学芸大学教授)でテーマは「ちゃんと泣ける」ことの大切さでした。その中で先生は、我慢強く育てるためには、子どもが自由に感情の表出ができることとちゃんと泣くことが大切であること、泣かない、ぐずらないことが良いことではないということ、大人のような我慢など子どもには無理であること、未だ感情を言葉で表現できない子ども達にとって、子どもの体の中に流れている感情にフィットした言葉を大人が掛けてあげることで感情が言葉となることを語って下さいました。
子どもが転んだ時に「痛くない!」という声を掛け、子どもが泣かなかった時に「えらい」という言葉掛けをすることは、子どもが本当に感じている感情を押し殺していることとなり、それは結果として虐待と同じことであり、キレル子どもを育てているのだと・・・。大人でも転んだり、体をどこかにぶつけたりした時「痛い」と言う事があるのに、子どもが転んだ時に「痛くない」「泣かない」と言われたのでは子どもにとってはたまったものではありません。そして、それは、心の中で感じていることが拒否され、どう処理したら良いか分からずトラウマになることもあるそうです。このことは保育という仕事に携わっている者は当然知っていることであるはずなのに、実際の保育現場ではどうなのか疑問を抱く事もあります。今一度、この研修会で聞かせて頂いた内容を復習し、現在行われている自分たちの保育を再確認したいと思います。勿論、大人も辛い時には泣いたり喚いたりすることが大切なことはいうまでもありません。だとしたら僕は毎日泣いているか喚いていなければなりませんが(@_@)
2012年02月06日(月)
No.612
(園長日記)
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