Diary
言葉
先週、当番の為1才児クラスで保育している時の事です。Yちゃんが木製の皿に色とりどりの積み木を並べ「はい。ジュースです。」と運んできてくれました。私は隣にいたYちゃんに「Yちゃんジュース持ってきてくれたよ。一緒にジュース飲む?」と誘ってみると、驚いた事にYちゃんは「お先に〜」と言い、ジュースに見立てた積み木を手に持ち、飲む真似をしたではありませんか。私は「お先に」なんて素敵な言葉、どこで覚えてきたのだろうと驚きながらも、きっとYちゃんの家庭でお父さんやお母さんが言っているのかな?それとも保育者が言っているのを聞いていたのかな?と色々な事を想像しながら、子ども達が自分の気持ちを言葉で表現することが出来るようになっている事に成長を感じたと同時に改めて子どもは大人の言葉を聞きながら、育っている事を実感した出来事でした。
私たちは保育の現場において、子ども達があそびの中で表現している事を的確に捉え、子ども達の気持ちに共感し、また子ども達に言葉を返してあげたいと思います。そして、会話やしぐさを通して気持ちが通じ合うことの喜びを沢山味わう事が出来るようにと願います。嬉しい半面、残念な事に園全体として、あそびの中で時に「バカ」や「うるせー」「あっちいけ」等乱暴な言葉が聞かれ、心が痛むこともあります。それも「○○されて嫌だった」「○○したかった」という感情表現の一つである事に違いはありません。しかし、子ども達のその時の気持ちや表現することが出来たという事を認めつつも、乱暴な言葉を聞き、友達や保育者は悲しい気持ちになったという事をその都度しっかり伝え続けていかなければならないと感じています。その為には、私達も毎日コミュニケーションの手段として使う言葉で、周りの人達に不快な思いをさせていないか自分を振り返り、過ごしていきたいものです。「話し方・言葉一つで育ちが見えてしまう」という言葉を心にとめながら。
2012年01月23日(月)
No.599
(保育日記)
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