Diary

ハハ歯の話


 新年になり一週間が過ぎようとしています。休みと登園が交互にあり、体調を崩してしまう姿も見られていますので、手洗いうがいの励行はじめ、予防できる事はしっかり予防し体調管理をしていきたいと思います。最近、健康であることは本当に何よりな事だと思わされます。新しい一年も心も身体も健康で子どもたちと共に過ごすことが出来るようにと思います。
 さて、今朝5才児のHちゃんが「せんせいおはよう!」と声を掛けてくれたと思ったらすぐに「あのね、Hのこの歯(下の歯)グラグラするの触ってみて」と教えてくれました。私は実際にHちゃんの歯を触り、少し触れただけでグラグラと動く歯を確認し「Hちゃんの歯も乳歯って言う赤ちゃんの歯から、永久歯っていう大人の歯に変わるために抜けるんだね!だから怖くないよ。大丈夫だよ。」と話すと「へ〜〜H、怖くはないんだけどさ。」と呟き、歯が抜けることが嬉しそうにさえ見えました。乳歯は6歳〜12歳の間に抜け落ちるという話を聴いた事がありますが、正に、6歳のHちゃんの話を聞いていて、人間の身体の不思議さを感じました。その後もHちゃんと私の会話は続き、私が自分の経験を思い出し「下の歯が抜けた時は、屋根の上に投げると、元気な歯が生えてくるんだって。Hちゃんも歯が抜けたらそうするの?」と聞いてみると「えっ??Hのママは投げるのはもったいないからとっておくって言ってたよ。抜けた歯を入れる箱も買ってあるんだあ。お姫様みたいな、ピカピカのやつ!」ととても嬉しそうに教えてくれました。Hちゃんの話を聞き、成長の証を記念に大切に保管しておくお母さんの優しい気持ちが伝わってきました。そして二度と戻らないこの時を、写真やDVD、肉眼だけで思い出に残すのではなく、乳歯も記念に保管してくれていたという事をHちゃんが大きくなった時に知ったらきっと喜ぶ事でしょう。乳幼児期と同じ様に、私達の過ごす毎日も、二度と戻ることはありません。今年も一日一日を大切に子ども達と共に過ごしていこうと思います。
2012年01月10日(火) No.589 (保育日記)

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