Diary

この時期になると…。


毎年この時期になると、5歳児の子どもたちからランドセルや小学校について話が聞かれるようになります。もしかすると年末年始のお休み期間中に買い求めたり、或いは、おじいちゃん・おばあちゃんが孫のためにプレゼントしてくれるのかもしれません。僕の時代(昔)は男の子は「黒」、女の子は「赤」というのが定番で、それ以外の色は特別といった感があったものですが、今ではそんな常識はなくなり、色鮮やかなランドセルが沢山あり、「わたしはピンクだよ」「わたしも」「ぼくは、まだかってもらってないけど、『くろ』にするんだあ」と目を輝かせ話す姿が見られます。中でもKくんは早くランドセルを使いたいのか「えんちょうせんせい、ぼく、ランドセルかってもらったんだよ」と教えてくれました。そこで「じゃあ、今度保育園に来るときランドセルで来たら?」と話し掛けると「えっ!?保育園にランドセルで来てもいいの?」と驚いた様子。「うん!どんなカバンで来ても良いんだよ!帰ったらママと相談みたら?」と話すと照れた様子。しかしK君はそのことを帰宅し、ちゃんとママに聞いたらしく、翌日僕が「あれ、今日ランドセルで来るんじゃなかったけ?」と聞くと「だってママが、『保育園に持っていくと汚れるからダメ』って言うんだもん」と教えてくれました。確かにママの言うことは間違いありません。せっかくのピカピカのランドセルが入学式の時に傷だらけではショックでしょうし、賢明な判断だと思います。でも、誰かがランドセルで本当に登園して来てくれないかなあと一人期待しています。あと3ヶ月すると、あの子どもたちが身体とバランスが取れないランドセルを背負って登校することになります。そんな姿を思い浮かべるだけでニヤニヤしてしまいます。一方その前に卒園式というニヤニヤ出来ない日があることも事実これからの時期、悲喜こもごもとなるので複雑です。
 さて、今日は1月6日。東方の博士が漸く馬小屋でおうまれになったイエスさまにお会いになったとされる公現祭(節)とかリトルクリスマス、エピファニーと呼ばれる日です。そのためロシアなどでは今日をクリスマスとして祝うほどです。しかし、保育園では今日、クリスマスツリーの電飾やあちこちに飾っていた飾り付けを片付けました。そして少しずつ卒園・進級へと歩みを確実にしていくこととなります。
 気付けば夜が明けるのが早くなり、日が暮れるのがゆっくりになった気がします。これから寒さの本番という時期であっても確実に春が近付いて来ている事を喜びとして寒さを乗り切りたいと思います。
2012年01月06日(金) No.587 (園長日記)

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