Diary

「園長先生ちょっと来て!」


以前、似たようなことを書いた記憶がありますが、嬉しい(幸せな)ことに僕は色々な年齢の子ども達から「園長先生」と一日何度も声を掛けてもらいます。それには意味や用事が必ずあるわけではないようなのですが、その子ども達の多くの声に何度しっかりと応えて(応えられて)いるか考えてしまうことがあります。特に忙しい時には子ども達の声に全く気付かず素通りしてしまっている事も多々あるのでしょう。また、しっかりと「えんちょうせんせい」と言えないものの何とか自分の気持ちを伝えようとしてくれる、0・1歳児もいるわけで、そう考えると忙しくても心(気持ち)にゆとりを持っていなければ思います。
 実は今朝、いつものように園庭の放射線量を測定している時、5歳児のY君が「園長先生ちょっと来て!」と言って僕のジャンパーを引っ張るのです。そのいつになく真剣なY君の顔つきを見て、ただ事ではないと思ったので「どうしたの?」と聞くと「いいから来て!」と今度は僕の手を引いて歩き出すのでY君の言うままに歩いて行くと、そこにはプロパンガスのタンクとガスのメーターがあるのです。そして「凄いよ!ほら見て、ここ動いてる」と言ってメーターを指差すではありませんか。確かにじっくりと見ていない限り、一見気付くことのできないほど僅かなスピードでメーターの数字が動いているのです。そして「園長先生これ何?、これどうして動いているの?」と矢継ぎ早に質問してくるのです。給食を作る時にガスを使っているからといった程度のことを伝えてあげたら納得したみたいですが、暫くメーターを見つめていました。この集中力とこだわりが何ともY君らしくて可笑しくなりました。それにしても5年も保育園に通っているY君は何故、今日になってメーターの動きに気付いたのでしょうか!?それも可笑しかったです。
 そのほかにも「園長先生、園長先生がずっと前に草むしりしていた裏のお庭の所に“赤ちゃんボール”が落ちてるよ」とか「えんちょうせんせい、何処行くの」と数え切れないほど声をかけてもらいました。来週は、今週反応出来なかった声にも出来るだけ反応してあげたいと思います。
2011年12月09日(金) No.568 (園長日記)

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