Diary

91,980km


この数字はドイツの某履物メーカーのカタログに書かれている成人してからの人の平均歩行距離です。平均歩幅(65cm)×一日平均歩数(6478歩)など細かい数字を元に試算されたその距離何と地球約2周半。勿論、これはあくまでも平均ですので、この距離以上歩く人も、反対にそれ以下の人もいるわけですが、地球2周半と言われても想像がつきません。しかも成人してからの歩行距離というのですから0歳の時から歩いていたとすれば当然もっと歩いていることになるわけです。そうすると一体どのくらいになるのでしょうか(@_@)人間って凄い生き物だと思います。
 さて、保育園の0歳児を見ていて思う事は一段と歩行が安定した子どもが増えたことで、ホールや園庭で遊ぶために職員室を通り過ぎる姿がとても安定して来ました。「這えば立て、立てば歩めの親心」という諺がありますが、乳児の頃のハイハイは子どもが成長するため(脳の発達にとても大切なことであり、ある期間だけの行為でもあるわけです。ところが、近年、ハイハイの時期を短くし、早く歩けるようになるようにとの願いや親心で歩行器を使ってしまうこともあるようです。しかし、人間の成長過程には必ず決まった順番があり(歩くことが出来る前に走ることは出来ない)その発達過程を飛び越えることはありえません。そのため、それぞれの年齢にあった関わりと年齢毎の発達過程を知っておくことは大切です。毎日職員室を通ってホールや園庭に遊びに行く0歳児の子ども達ですが、彼らが大きくなる頃には91,980kmなんて歩く必要のない便利な時代になっているのでしょうね(*_*)
2011年11月15日(火) No.549 (園長日記)

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