Diary

自分の事だけでなく


朝晩は冷え込み、寒さが身に沁みます。冬がもうすぐそこまでやってきている事を身をもって感じます。今朝、少し陽がさしてきた園庭で虫探しをしていたH君を前にHちゃんが「Hくんそんなに土掘ったら虫かわいそうじゃない?」H君「え〜全然」Hちゃん「虫も寒い時は土の中で眠るって図鑑に書いてあったもん、先生も寝てる時起こされたら嫌でしょ。」と冬眠する虫の事、虫の気持ちを説明してくれた出来事に改めて子ども達は色々な事を考え、毎日過ごしているという事を感じる事が出来ました。先日参加した研修の中で「子ども達は相手の立場に自分を置ける事が出来ると少しずつ思いやりの心が育ってくる」という話を聞いた事を思い出しました。人は時に相手と同じ状況にならないとその時の相手の気持ちを理解しようとするものの、全てを理解する事は難しい場合もあります。しかし、Hちゃんは、寝ている時に途中で起こされると気持ちが良いものではない事を分かっているからこそ、虫の気持ちになってみる事が出来、結果寒い時期に土を掘り返し虫を捕まえる事は、かわいそうだという結論に至ったようです。今日の出来事は、虫の気持ちを分かろうとしたHちゃんのエピソードでしたが、毎日友達と過ごす園生活の中で、子ども達が、自分の事だけでなく友達の事も考える事が出来る一人ひとりであってほしいと願います。

 
2011年10月28日(金) No.531 (保育日記)

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