Diary

ヒミツだよ・・・!


今朝の事です。5歳児のHちゃんが皆より少し送れて登園し、保育室へ入ろうとしているところに僕が通りかかったら「えんちょうせんせい」と小さな声で呼び止め手招きをするのです。「おはよう!どうしたの?」と聞くと周りを見渡し誰もいないか確認したかと思うと、小さなポケットに手を入れ、パンパンになったポケットから大きな栗を二つも取り出し「これあげる!」と言うのです。「えっ!?いいの?」と聞くと「うん!いいよ!おうちにもってかえってたべていいからね!」と言い残し荷物の片付けのために保育室に入って行きました。Hちゃんがどこからこの二つの栗を手に入れてきたのか聞きませんでしたが、小さな手で小さなポケットから秘密の宝物であろう大きな栗を取り出し僕にプレゼントしてくれた事がとても嬉しい出来事でした。でも、もしかすると、本当は研修会出席のため今日保育園に来ていなかった担任のM先生に渡したかったのかもしれません。何はともあれ、素直に喜びたいと思います。
 さて、昨年のこの季節子ども達とお散歩に出掛けた際、道端にあった「ヨウシュヤマゴボウ」の実を摘んできて、色水遊びをし、その水を花壇や園庭に撒いておいたところ、今年見事に実を付けてくれました。その実が色水遊びにぴったりな熟れ具合になったので、夕方子ども達の前で実と水を入れたペットボトルを振って見せたところ、あっという間に水の色が変化するのでビックリ!!「えんちょうせんせいすご〜い!」「それなあに?」と目をまんまるにする子ども達。冗談で「これは、ゴリラのは○く○だよ」というと、「ぼくもほしい」「わたしもしてみたい」という反応が返ってきたので、ペットボトルを増やし、実を幾つか摘み子ども達にもペットボトルを振ってもらうと大喜び。すると昨年経験したことのある子ども達が実の存在を知っていたようで自分たちで実を摘み色水遊びをはじめていました。このヨウシュヤマゴボウには毒性があるため(特に根の部分)本来子ども達の遊びに使うのはどうかと思う部分もあるのですが、危険を全て排除する事が安全に繋がるのではなく、乳児が遊ぶ事はないように細心の配慮をしながら大人(保育者)がしっかり見守り、危険を伝えながら関わることも大切と考えています。子どもは「ダメ!」と言われても自分が納得がいかなければ何事もこっそりとやってみたくなる、やってみるものではないでしょうか。そのため、単に「ダメ!」というだけでなく何故ダメなのか伝えていくことも大人の役目なのでしょう。僕の幼い頃はこんなに「ダメ」と言われることはなかった様に思います。ただ、成績が「ダメ」だったのと遊んでばかりが「ダメ」だったことは間違いありません・・・。これはヒミツですよ!
2011年10月04日(火) No.509 (園長日記)

No. PASS