Diary

(@_@) ビックリ!


セミの鳴き声が聞かれなくなった代わりにトンボが飛び、夕方にはどこからともなく秋の虫の鳴き声が響くようになりました。そんな園庭は子ども達にとって楽園で朝から虫捕り網を持ち、虫かごをぶら下げ、目を輝かせる昆虫博士が沢山います。そんな虫博士たちでも捕まえた昆虫が何と言う名前なのか分からない事は日常茶飯事。そんな時、子ども達は自分たちで適当な名前を付け「やったー!○○捕まえた」と第一光の子の子ども達だけ、それも限られたクラス、限られたメンバーだけに通用する名前を使い会話に花を咲かせています。今日も園舎北側の園庭で線量を計測している時4歳児クラスのS君達が僕の所にやって来て「園長先生、虫見つけたよ!見て!見て!」と嬉しそうに虫かごを手渡してくるのです。「何捕まえたの?」と聞きながら虫かごの中を覗くと確かに黒い虫が一匹います。このところエンマコオロギが出てくるのでそうだと思ったのですが、ジャンプする時に必要な後ろ足が無い。きっと捕まえた時に取れてしまったのだろうと思ったものの、何かがコオロギとは違う気がしたのでじっくりと見ると明らかにコオロギより平べったく、まるでイタリアのスーパーカー、ランボルギーニみたいなのです。そ・そうです。その虫は間違いなくコオロギではなくゴ○ブ○なのです。嫌われ者の虫とは知らずゴ○ブ○を捕まえ大喜びをし、終いにはこのゴ○ブ○に「ヒゲ虫」と名づけ愛おしそうに眺めるS君たちに「これはゴ○ブ○だよ」ということは出来ませんでしたし、勿論「汚いから」等と大人の概念や価値観を押し付けるつもりもありません。自分達で変わった虫を見付け、捕まえたという自信と喜びを子どもが感じることが大切であり、S君達がいつか自分達で「ヒゲ虫はゴ○ブ○だったんだ。」と気付く事が本当の勉強、知識に繋がると信じてなりません。
 それにしても、子ども達が遊びの中で知らないものに付ける名前は虫に限らず「言い得て妙」であり、様々な特徴を掴む感性は本当に素晴らしい。この感性を大人が奪う事無く育てたいものです。
2011年09月07日(水) No.482 (園長日記)

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