Diary

Danke schön!


日に日に夜明けが遅くなり、反対に日の入りが早くなってきたこと、朝夕の気温、日中の湿度が下がったことに秋が深まって来ていることを実感させられます。本来、この季節は何をするのにも仕事が捗るはずですが、最近何故か忙しく、やらなければならないことが山積みとなっています。それでも子どもたちと一緒にいると、その忙しさはどこかへ忘れることが出来、子どもの不思議な力に感謝する日々です。昨日は登園してきた5歳児のAちゃんの上の前歯が抜けたことに気付いたので「Aちゃん、『歯』抜けたんだ!痛くなかった?」と聞くと「うん。痛くなかったよ!グラグラしてたから、パパが抜いてくれたの」と嬉しそう。歯が抜けている時期は幼い頃の歯が抜け替わる時、歳をとった時!?、或いは怪我をした時くらいのものでしょう。そう考えると、僕は今のこの歯の抜けている時期・表情を是非記録として残しておくべきだと思います。Aちゃんに「歯が抜けて恥ずかしくない?」と聞いてみたのですが、Aちゃんは恥ずかしそうにすることなく「ぜ〜んぜ〜ん」と言いながらいつも通りガハハと笑っていました。これまた可愛らしい姿でした。
 さて、今日の出来事です。朝の日課となってしまった放射線量を計測しながら砂場で子どもたちと関わっていたとき4歳児のS君とT君が砂のケーキやプリン、ドーナッツを作ってくれました。それが発展し「園長先生はい」と出されたのが彼等曰く、“三角おにぎり”そこで、「中には何が入っているの?」と聞くとT君が「うめぼし」と言うので「うめぼしかあ!」と返事をするとS君が「あっ、しゃけ」と中味が変わるのです。そこで今度も「しゃけかあ」と答えるとT君が「あっ、やっぱり昆布」とまた変化。そこでくどいのですが「昆布かあ」と言うとS君が「やっぱりたらこ」と言うので。ついに「やった、たらこ大好き。いただきま〜す」と言って食べる真似をしようとした時、Tくんが「たらこって何!?」というではありませんか。ところが、S君もよく分からない様子。近年魚屋さん八百屋さん、肉屋さんといった専門店が減りスーパーで何でも買える時代となり、魚をさばくことを間近で見ることもなくなり、切り身魚が泳いでいると思う子どももいると聞きます。そんなことがあり得るとはとても信じられないのですが、残念ながらそれが現実。S君やT君が切り身が泳いでいると思っている事はありませんが、もしかすると今後益々たらこが何か分からなくても当たり前となり驚くことでもなくなる時代が来るのかも知れません。
 最後に、僕の忙しさの原因はC先生があちこちのクラスの保育に入り僕以上に忙しく働いてくれて職員室に居ないからなのだと思います。元気だけが取り柄の園長同様、いや、それ以上に体の丈夫なC先生に脱帽、そして感謝です。勿論、C先生に限らず多くの職員がいて保育園が成り立って居ることに改めて感謝する日々です。Danke schön!

※そうそう、余談になりますが、忙しさとは別に、疲れが抜けないのは歳が原因なのは勿論、今日の夢にイタリア人とドイツ人が登場し、会話をするものの、どちらも挨拶程度しか出来ないため、イライラしたからなのかも知れません。日本語もままならないのに何故夢に外国人が登場するのか!?不思議でなりません。
2011年09月06日(火) No.480 (園長日記)

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