Diary

兄弟愛


 0歳児クラスと4歳児クラスは兄弟姉妹が多くいます。朝は0歳児クラスで一緒に過ごし、夕方はお父様、お母様よりも一足早くお預かりしているクラスに掛け込み「○○〜お迎えだよ〜」等と教えてくれる4歳児クラスのIちゃん。その姿はまるで小さいお母さんの様です。朝は一緒に過ごしても妹の元気に過ごす姿を見ると安心して「じゃあ帰るね!!」と自分のクラスに戻って行きます。今朝も妹のYちゃんと一緒に遊んでくれていた姉のIちゃん。沢山の赤ちゃんがいる中でもやっぱり自分の妹が可愛い様で、「Y、Yちゃ〜ん」と何回も声を掛けながら顔を近付けたり、いないいないばぁをしてくれたりし遊んでいました。妹のYちゃんを喜ばせようと暫くいないいないばぁをした後の事です。姉のIちゃんが「いないいないばぁ いないいないばぁ〜 あれ?!!笑わない((+_+))」と真面目な顔で一言。周りにいた保育者がIちゃんの素直で可愛らしい一言に思わず微笑んでしまいました。Iちゃんは大好きな妹を喜ばせようと色々してみたものの、思いのほかYちゃんが笑ってくれなかった様に思い、肩を落としていました。Iちゃんに「Yちゃん遊んでもらって嬉しいって 笑ってるよ」と伝えてみるとYちゃんの顔をじっと見つめ「ほんとだ」と納得した様で自分のクラスに戻って行きました。笑うという事は必ずしも声が出るとは限りません。声を出さなくとも思わずニヤニヤしてしまったり、満面の笑みを見せたりと、今日はIちゃんも声が出ていなくても妹が喜んでいる姿を表情からみる事が出来たようで、安心した姿がとても印象的でした。
朝の忙しい時間に、Iちゃんの妹を思う優しい気持ちに触れる事が出来、保育者も嬉しく、優しい気持ちにさせてもらいました。これからも、時間に追われる事なく、ゆとりを持って過ごし、目には見えない子ども達の心の動きや気持ちにしっかりと寄り添い保育していきたいと思います。
2011年09月01日(木) No.477 (保育日記)

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