Diary

皆は一人の為に


 流行していた感染症も大分落ち着き、元気になって登園する子どもの姿が見られています。集団だと思いがけず感染症になってしまうという事もありますが、集団だからこそ出来る事、一人では味わえない経験を日々味わう事が出来る様願いながら過ごしています。
昨日の出来事となりますが、前日に水遊びをし、濡れた水着を家に持ち帰る事を忘れてしまった4歳児のS君。朝になり、水着がないから保育園に行きたくないと言ってS君はまだ家に居るという事をお母様からお聞きしました。私は、お母様に「水着がなくとも水遊びは出来ますし、皆で遊びたいので、クラスの子ども達もS君の事を待っています。」とS君に伝えて下さる様、お願いしました。その後、集まりの時間になり、Sくんがまだ登園してきていない事に気付いたクラスの子ども達は、「S君と遊びたいよ〜」「まだ来ないの?お休み?」とS君の事を待っている姿が見られました。S君の事を伝えると、子ども達は暑いし水遊びはしたい気持ちはあるけれど、T君の「じゃあS君が来るまで待ってる!!」という一言をきっかけに、皆でS君の登園を待つことになりました。大切な友達の為に子どもたち自身が考え、決めた事です。いつの間に、自分の事だけでなく、大好きな友達の事も考える事が出来るようになったのかと、とても嬉しくなりました。そんな事を話し合っているうちに、S君が何と新しい水着を買って貰い登園したのです。お母様にはお金を使わせてしまい申し訳なかったと思いますが、ご家庭のご協力もありS君が気持ちを切り替えて保育園に来る事が出来た事には感謝します。その後は、先日山形の「クラゲ水族館」に行ってきたI君の案で昨日からの約束でもあるクラゲを作り、皆で手作りのクラゲを水に浮かべ遊びました。本物のクラゲを見てきたI君は「ちょっと違う・・・」と苦笑いでしたが、皆で遊べる事が嬉しい様で、歓声を上げながら遊んでいました。
 明日からお盆の休みに入るご家庭もあると思います。残暑も厳しい日々と予想されますので、熱中症や水難事故等に気を付けて、楽しいお休みをお過ごしください。
2011年08月12日(金) No.465 (保育日記)

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