保育日記

平和を考える②

今日の礼拝は「キリストの平和」というテーマでした。大人にとっても「平和」は難しいテーマだと思いますが、５歳児クラスの子ども達に「平和ってどんな事だと思う？」と質問をしたところ、僕の目の前に座っていたＳちゃんが「は～い」と手をあげてくれたので「Ｓちゃんはどう思う？」と答えを求めたところ、いつもおっとりしていて、決して積極的とはいえないＳちゃんが「津波でお家とか無くなったりしないこととか、戦争をしないこと・・・・。」と話してくれたのです。その他の子ども達からも「人を殺したりしないこと」「戦いをしないこと」「お金をあげること」と、一人ひとりが実に的を射たことを答えてくれるのです。普段、平和教育をしているわけでもないのに、５歳児ともなると子どもながらにいろいろな事に気付き、感じていることを改めて知らされ、子ども達から学ぶ事の出来た時間となりました。今年は東日本大震災を経験し、特に様々なニュースを見聞きしている事等が子ども達に影響を与えているのでしょう。
　さて、大震災で家や家族を失った方々のために「鎮魂」と「復興」を掲げ、東北各地で例年通りに夏祭りが行われました。仙台七夕も今日が最終日。土日は時間が無く見に行く事はできませんでしたので、今日の仕事帰り仙台駅前のアーケード街から一番町商店街を歩き帰宅してみました。「鎮魂」と「復興」というテーマだけに日本国内はもとより世界からのメッセージが至る所で見られました。幼い頃から慣れ親しみ、学生時代は中央通りの伯父の店の前で毎年「いらっしゃいませ～！」とお土産売りのアルバイトをしていた七夕祭り。それだけに今年の七夕見物は考えさせられることの多いものとなりました。地震の被害が残る中、七夕飾りを作り上げた方々と仙台商人の心意気にも脱帽です。

2011年08月08日（月） No.460 (園長日記)

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