Diary

先生あのね


 2歳児クラスのSちゃん。今朝はおじいちゃんと登園しました。しかし、おじいちゃんをいってらっしゃいと見送る事がなかなか出来ず、やっと見送る事が出来た時には、目に涙を沢山ためていました。「どうしたの?」と聞いてみるとに私にしがみついたまま涙を流すSちゃん。私の頭の中では、おじいちゃんともっと一緒に居たかったのかな?具合が悪いのかな?眠いのかな?何か悲しい事があったのかな?と色々な思いが巡っていました。しかし、無理に聞き出す事はせずに、暫くSちゃんの様子を見守っていました。少し時間が経つと、気持ちが落ち着いたのか、Sちゃんに笑顔が見られ、「せんせいママね、お腹痛いの」と教えてくれ、ここ数日送迎はおじいちゃんおばあちゃんだった事を思い出しました。Sちゃんはおじいちゃんの家に泊っているという話でしたので、素直にお母さんに会いたくなったのだと思いました。
以前研修会で今井和子氏が「聞く事は語る事よりもはるかに偉大な愛の力」という印象深い言葉を聞き、学んだ事を思い出しました。また、最近受けた高橋利夫氏の研修会では「聴く」という事は字の成り立ちからいっても、耳と(+)目と心で聴く事だとおっしゃっていました。これからも、日々の子ども達の様々なサインや訴えに気付き、目に見えるもの聞こえる声だけでなく、目に見えないものを見ようとする心を大切にしていきたいと思います。
2011年08月02日(火) No.454 (保育日記)

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