Diary

これでいいのだ!


「ねえ、えんちょうせんせい、えんちょうせんせいはどのプリキュアになる?」こんな難しい質問をしてきた3歳児のAちゃん。確かにAちゃんは今日そのプリキュアという女の子に人気キャラクターのTシャツを着ていて、しかもそのTシャツに描かれている女の子の名前を全て知っている様で「○○がいい?」「それともこっちがいい?!」とシャツの絵を指差し聞いてくるものの、アニメに興味のないおじさんにはチンプンカンプン!!「ごめんね。園長先生はプリキュアってわからないんだよなあ」と話すと「そうなんだ」と呆れ顔。それでもAちゃんはすっかりその世界に入っているらしく、その場でクルクルと回り出したかと思うとついには僕には理解不能の言葉を叫びご機嫌で走って行きました。世代が違うと見ていたTV番組も当然違ってきます。毎朝できる限り園の前を掃き掃除しているのですが、しばらく前に5歳児のH君のお母様に「園長先生レレレのおじさんみたいですね」と声をかけられました。そのほうが「どのプリキュアがいい?」と聞かれるのと違い、そのキャラクターが目に浮かびホッとします。
 さて、今日をもって保育園を退園することとなったM君。クラスでお別れ会をしてもらい担任のM先生手作りのプレゼントを貰えたことが嬉しかったのでしょう。職員室にいた僕の所にやって来て「えんちょうせんせい、Mね、Yせんせいとみんなからプレゼントもらっちゃった」とニコニコでした。M君の「〜ちゃった」という表現から、思いもしなかった事が起きたという喜びが溢れ出ていました。引越し先でも神さまがM君とその家族を守って下さる事を祈ります。そして、レレレのおじさんが登場するマンガの中心人物である『バカボンパパ』のように、「これでいいのだ」という日々であってほしいものです。
僕は一日も早く、放射線量を計測することから開放され、また、子ども達や家族の方々が必要のない心配をする事なく、これまで同様不安なく過ごせるようになってほしい。出来るならば東電に無駄な時間を返して貰いたいそう思うこの頃です。
2011年07月29日(金) No.452 (園長日記)

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