Diary
この季節だからこそ
大人にとってじめじめとした、この梅雨の季節はうっとうしくて嫌なものですが、子どもたちにとって雨の日は、お気に入りの傘をさせるし、長靴さえ履いていれば少々の水溜りなら歩けるし嬉しくて仕方がないようです。そんな訳で今朝も園の駐車場から道路を渡るというたった数メートル、保育室までの距離を入れても数十メートルを傘をさして歩くのが嬉しくてニコニコする子どもたちが多くいました。思えば自分も子どもの頃、叱られる事を知りながら、わざと水溜りに入り長靴の中に水が入った時の感触や音を楽しんだものです。晴れれば晴れたなりに、雨が降れば雨の日なりに子どもたちは楽しいことを考え出すのです。だから、子どもたちにとって、悪い天気はないのです。でもいつ頃からなのでしょう、大人がこんな子どものような考え方を失ってしまったのは…。
さて、今年も蜘蛛があちこちに巣を作る季節になりました。そんな蜘蛛の巣を子どもたちと一緒に“綿あめ作り”と称し巣を枝に巻きつけて取り除いています。しかし、翌日にはまたきれいな蜘蛛の巣が出来ている。蜘蛛の事を考えると本当に申し訳ない気がするのですが、きっと子どもたちと蜘蛛の戦いは暫く続くことでしょう。その一方、子どもたちの手の届かないところに巣を作った蜘蛛たちには間もなく羽化するウスバカゲロウが餌としてやってきます。目覚し時計があるわけでも誰かが起こしてくれる訳でもないのに毎年同じ時期に同じ営みがくり返されます。自然の摂理って本当に不思議です。
2011年06月27日(月)
No.424
(園長日記)
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