Diary

所変われば・・・


今日はキリスト教保育連盟東北部会の放射線・震災復興特別委員会のため、福島県須賀川市の幼稚園に行って来ました。新聞報道などでご存知の方も多いかと思いますが、今、世界中の注目の的となっている東京電力福島第一原子力発電所から結構離れているにも関わらず、郡山市や福島市は放射線量の数値が高く、学校の校庭や幼稚園・保育園の園庭の表土を取り除いたり入れ替えたりといったことがなされています。そして、郡山市からさほど離れていない須賀川も御多聞にに漏れず、思いのほか放射線量が高いらしく、今日行った園でも素敵な園庭の表土を取り除く作業を済ませてありました。そのお陰で数値は随分下がったとのことですが、遊びを重視しているこの園でも外遊びの時間を制限していて、保育室やホールで遊ぶ姿が見られました。須賀川に向う途中、車でFM福島を聞いていると、DJが「8時の郡山市の放射線の数値は〜」と市内各地の放射線量をリスナーに伝えているのです。隣りの県である宮城ではその様な報告を伝えているか否か存知上げていませんが福島県と宮城県との放射能に対する緊張度の差をまざまざと知らされた思いです。
 現在、第一光の子保育園では外遊びの時間制限をしていませんが、不安なところもあるので、某大学の学長をしていた親戚の内科医に電話連絡をして、今、世の中で騒がれている数値が本当に危険なのか聞いてみたところ、早速放射線科の専門ドクターに確認をしてくれました。結果からいえば、0,2マイクロシーベルト/時とか0,4マイクロシーベルト/時という数値は問題ないであろうとのことでした。ただし、これが絶対とは言い切れるものではなく用心しなければなりません。因みに、保育園の数値は室内では0,08マイクロシーベルト/時、程度。外では0,157マイクロシーベルト/時位です。と考えれば四六時中外にいるわけではないので少し安心して頂けるのではないでしょうか。この頃は放射線のことばかりが報道されていますが、タバコの副流煙による影響の大きさも考えることが大切かと思います。いずれにしろ、以前にも書いたかと思いますが子どもが戸外で遊ぶ事はとても重要で室内ばかりで過ごすとストレスが溜まり別な意味で身体に影響が出てきます。今後も素人判断する事なく、しっかりとした情報を入手し、専門家気取りのにわか放射能専門家の声に惑わされることなく判断していきたいと思います。
2011年06月15日(水) No.416 (園長日記)

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