Diary

手のひらを太陽に


♪ぼくらはみんな 生きている 生きているから 歌うんだ
 ぼくらはみんな 生きている 生きているから かなしいんだ
 手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮(ちしお)
 ミミズだって オケラだって アメンボだって みんな みんな生きているんだ
 友だちなんだ

このお馴染みの「手のひらを太陽に」の歌詞の中に出てくる“オケラ”という生き物、皆さん実物をご覧になったことはありますか?そしてご覧になったことのない方はどんな生き物を想像しますか?実は今日の夕方、昨日頂いた“クリスマスローズ”を植えるため、これまた先週の毛刈りの際に頂いた、ひつじの糞や寝床の藁がたっぷり入った栄養万点の堆肥を即席の花壇に入れたところミミズの他にその、オケラが現れたのです!!僕自身この生き物を見たのは二度目、しかも10年振りくらいかと思うのですが、早速逃げられないように捕まえ、子どもたちは勿論、先生たちに「これな〜んだ?」と聞いて回りました。ところが、これまで保育園に現れた事のない生き物に「こわ〜い!」とか「キャー」と言って逃げ出す子、見るからに近寄る事さえ苦手と思われる先生たち。そうかと思えば「えんちょうせんせい、それちょうだい」と全く怖がる素振りすら見せない男の子。そんな中人生経験豊かな先生に同様に「この生き物何だか分かりますか?」と質問をしました。でも、そんな先生たちでも「オケラ」と答えられず、唯一「もしかしてそれは二文字の生き物ですか」と言って答えられたのはY先生のみ。お国訛りは伊逹ではなく、地方育ちは若くてもオケラとの出会いがあった事を証明してくれました!?それに比べ、毎度トンチンカンなC先生は「・・・?なんですか?」と言った後、困った時の十八番である笑ってごまかすという常套手段に!しかし、さすがです。普段の笑い方と違い“オケラ”だけにケラケラと笑ってました!?僕がC先生に出す質問の正解率31%ってところでしょうか(-_-;)次はどんな笑い方でごまかすか期待します。
 さて、最近子どもたちによく「園長先生プールに入ったの?」とか「お風呂入ったんだ」と言われることがあります。それは、濡れたように見える髪の毛が原因なのですが、特に面白いことを言ってきたのは4歳児クラスのAちゃんです。先日は「えんちょうせんせい、もうそんなに汗かいたんだ」と真剣な顔で聞いてくるのです。そして今日の夕方、オケラやミミズと触れ合いながら飼育栽培委員!?の仕事をしている僕のところにやって来たAちゃん、「えんちょうせんせい、なにしてるの?」と言いながら、きっと気になっていたのでしょう。僕の髪を触り「ねえ、えんちょうせんせいのかみってかたいんだね!なんだかほんものじゃないみたい!」と驚いているのです。そんなことを言われた僕は、特別隠し事をしているわけではないのですが違った意味で何だか“ドキッ”とさせられました。遂に僕の髪の毛の秘密を知ったAちゃん。すっかり安心したのか!?やけに冗舌になり、「えんちょうせんせい、Aのお母さんキムチ大すきなんだよ!Aも大すきなんだあ〜。だから大きくなったらお酒飲むんだって!」ときっぱり言い切っていました。Aちゃんの16年後どうなっているか楽しみです。手のひらを太陽にではありませんが、生きているからこそ様々な(歌う、悲しむ、笑う、踊る、愛すetc)ことが経験できることをしっかりと子どもたちに伝えていきたいと思います。
2011年06月03日(金) No.405 (園長日記)

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