Diary

大きな桜の木の下で


 一昨日の寒さと雨が嘘のように今日は晴天となり、桜の木の下でのハープコンサートが実現しました。以前からこの時期にしか出来ない事をやりたい、又、今回の震災で色々な所で知らず知らず我慢をしてきた子ども達なので、心を開放して聴いてほしいとのハープ奏者であるIさんとの願いが実現した日となりました。戸外で演奏すると折角の演奏が聴こえずらくなってしまうのではないか等の心配はありましたが、Iさんが沙羅(さら)ハープという普段演奏して下さるものよりは一回り小さなものを持って来て下さり、小さい方が音は響くというハープの特質を生かし演奏して下さったので、大丈夫でした。そして時間帯があまり車の通りが少ない時間だった事、風の向きが良かった事、陽があまり当たらなかった事、全ての条件が揃い好条件の中演奏する事が出来たとIさんも喜んでおられました。演奏して下さるIさんの後ろには雪が残る蔵王連峰が見え、桜並木に囲まれながら、花や虫など春にまつわる曲の演奏を聴いたり一緒に讃美歌を歌ったりしながら贅沢な時間を過ごす事が出来ました。コンサートの最後に満開の桜をバックに「♪さくらさくら」を聴かせて頂いている時です、ハプニングは起きました!!!5歳児の女の子数名が声を揃えて「きょうはたのしい ひなまつり〜・・・」と自信満々に歌い始めました。先生達は慌てて「違う違う!」と苦笑いしながら伝えましたが、Iさんは「同じ曲に聴こえたかな?」とにっこり微笑んでおられました。どうやら「さくらさくら」が「ひなまつり」の曲と勘違いしてしまった様でした。曲は違ったものの、素敵なハープの音色に合わせて思わず歌いたくなる気持ちを大切に見守った出来事でした。今日のハープコンサートに限らず、今の時期しか出来ない事、仲間がいるからこそ出来る事を大切に日々の保育をしていきたいと思います。
2011年04月21日(木) No.371 (保育日記)

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