保育日記

祝ご入学！

昨日までは蕾だった白石川河川敷の一目千本桜は、今日行われた大河原町内の小学校の入学式に合わせ子どもたちを祝うかのように今年も見事な花を咲かせました。保育園を卒園し小学校に入学した子どもたちを祝うために職員が町内３箇所の小学校へ行きました。僕が行った小学校の校長先生は式の中で「みんな立派だからプレゼントをあげるね」といってプレゼントの入っている素敵な金の袋を取り出しました。何が入っているのかと思いきや「みんなにあげるプレゼントは目に見えないプレゼントなんだよ！」と言って、三つのプレゼントが何か話して下さいました。「①優しい人になる木の種」「②元気になる木の種」「③賢くなる木の種」、この三つだというのです。そして子どもたちに手を広げ手もらい、広げたひとり一人の手のひらに一つずつ校長先生が種を吹き飛ばし、それを子どもたちが飲み込むのですが、その子どもたちの真剣な表情がいつにもまして素直で、小学生とはいえど、まだまだ子どもであることに気付かされた気がします。また、校長先生の話以上に子どもたちが真剣に耳と目を向けたのが２年生児童のメッセージと鍵盤ハーモニカや縄跳びの実演でした。まさに憧れと驚愕といった眼差し。２年生に釘付けでした。来年の今頃は今日入学した子どもたちが憧れの対象として演技をするのでしょう。未だに入学式の目処が立たない学校や行方不明の子どもや教師がいるのも事実。来賓の方が沢山いらしていた今日の入学式。卒園式よりずっと華やかだったものの単純に喜べない様子だった校長先生の言葉が、あの大地震の爪痕なのでしょう。

　さて、今日の給食ではあさりのみそ汁やデザートにいちごが提供されました。震災後間もなくから、野菜も海産物も滞りなく納入され、しっかりとデザートも食べられることに驚きと感謝する反面、アサリもいちごも県内の名産地のもの、毎年いちご狩りに行く福島県産の物でないことが残念でなりません。一日も早く原発事故が終結の方向へ向かい出来るだけ地元の食材で食卓が彩られる事を心から願い祈るものです。

2011年04月15日（金） No.365 (園長日記)

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