Diary
春のぶどう狩り!?
毎年この季節になると花壇のムスカリの花が咲き始めます。そして、時を同じくして、毎年その紫色のムスカリの花を目ざとく見付けた子どもたちは「えんちょうせんせい!ぶどうがなってるよ!」と言って嬉しそうにそのぶどうを摘み取りご満悦になるのです。今朝も3歳児クラスの二人のMちゃんとH君たちが大事そうに花壇の小さなぶどうを摘み取り「はい、えんちょうせんせい!ぶどう取ったよ」と届けてくれるのです。いくら説明しても彼等にはまだまだ花であることは理解出来ず、ぶどうだと思っているのですから!?その子どもたちの感性を大切にしてあげたいと思っています。それはムスカリに限った事ではなく、子どもたちの遊びの中では石ころや泥団子が美味しそうなご馳走になったり車や電車になったりと見立て遊びでは大切な物となるのです。そのためには当然、実際に子どもたちが団子やご馳走、車や電車を知っていなければ見立て遊びは出来ません。3歳児の子どもたちが実際にぶどう狩りを経験したことがなくてもぶどうを知っていればムスカリをぶどうに見立てて遊ぶ事は出来るのです。5歳児は今日、畑の土を耕し石灰を撒き野菜を植えるための準備をしました。子どもたちは植える前から沢山の収穫を夢見ていることと思います。天候不順で上手く育たないこともあるかと思いますが、それも大切な実体験。そんな事からも子どもたちには沢山の実体験の場を提供してあげたいと思っています。全て上手くいく人生より時に試練が与えられる人生。そしてその試練を乗り越える事ができる人生を経て、ひとり一人が強く生きる事ができるようになる事を祈りながら…。
2011年04月13日(水)
No.363
(園長日記)
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