Diary

言葉の習得


つい一ヶ月前には0歳児クラスで赤ちゃん赤ちゃんしていた子どもたちが、1歳児クラスに進級しただけで何となく大きくなった気がするのが不思議です。勿論、新入園児の0歳児と比較すれば当然成長しているのですが、大きな違いは、何と言っても自分の気持ちを言葉で表現する、出来るようになった事だと思います。今日、僕が職員室で給食を食べているとき食事を終えた1歳児クラスのTちゃんとYちゃんがドア越しに何やら話し掛けてくれるのです。とは言っても当然しっかりした言葉ではなく自分たちなりに何かを訴えかけているのですが、何かを伝えては笑い、また何かを伝えては笑いの繰り返し。でもその喃語がどうしても「えんちょうせんせい」と言ってくれているように思えるのは僕が親ばかならぬ園児ばか!?なのかも知れません。そして、こんな喃語の繰り返しを経て言葉を習得し、気持ちを伝え会える事が出来るようになるのです。彼女たちは園長に話し掛けるという気持ちではなく、動物園の動物に話し掛けている感覚なのでしょうが・・・。そんな1歳児に比べ5歳児クラスになると自分の気持ちを言葉で表現し伝えられるようになり、時には大人顔負けの言葉を使い喧嘩をすることさえ出来るようになります。今日のお昼前、園庭の片付けを終え保育室に戻る途中だった5歳クラスのY君。同じように園庭の見回りを終えて職員室に戻ろうとしていた僕が遊具置き場付近で出会いました。すると、すべり台でぶつけた頭を冷やしていた保冷剤の氷が融けてしまった事が気になったらしく「園長先生、氷が水になっちゃったよ!」と言いながら保育室へ戻り、その後、新たな保冷剤を出して欲しいようで冷蔵庫の前に仁王立ちをしているのです!すぐに担任が新たな保冷剤を出してくれていましたが、保冷剤を頭に巻いているその姿は立川談志師匠みたいな雰囲気。本人は必死なのですが、その姿を見て噴き出しそうになりました。
 必死に自分の気持ちを伝えようとする1歳児。自分の気持ちを明確に言葉にで伝えようとする5歳児。ひたすら「ママがいい!」とお母さんのお迎えを待ちながら過ごす2歳児。それぞれ言葉の発達に違いはあれど、自分の気持ちを表現すると言う意味から考えれば全く同じ!!人間ってやっぱり凄い生き物だと改めて思いました。
2011年04月12日(火) No.361 (園長日記)

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