Diary

将来の夢は…!?


言葉で意志疎通が出来るようになった子どもたち同士、或いは先生と子どもとの生活の中で「大きくなったら何になりたい?」という会話がなされる事があります。子どもたちからは「ケーキ屋さん」「花屋さん」「クッキー屋さん」「サッカー選手」「野球選手」「大工さん」「車屋さん」などの答えが返ってきますが、震災後連日続くテレビ報道の影響なのでしょう。最近、男の子たちから「俺さあ、大きくなったら自衛隊(員)になるんだあ!」という会話が聞かれます。震災後すぐに被災地に入り、人命救助や瓦礫の撤去を行う姿に憧れを抱いたのかでしょう!原発でも命をかけ見えない放射能と必死に闘う消防士や自衛官の姿に胸を打たれます。その反面、原発事故はあくまでも人災であり人間が止めることの出来ない、踏み入れてはならない領域に足を踏み入れた結果なのではないか?!そんな事を考えてしまいます。旧ソ連のチェルノブイリやアメリカのスリーマイル島、今回の福島原発での事故をアインシュタインはどう思っているのか可能であれば聞いてみたい気持ちです。昨日、キリスト教保育連盟東北部会の役員会があり、福島地区の役員(南相馬市の保育園・幼稚園の園長、いわき市の幼稚園の園長)も参加して下さいました。そして、その園の現在の状況をお聞きし愕然とするばかりでした。園舎が大丈夫でも保育が出来ないもどかしさ、しかし、どこにも当たりようのない苛立ち。そんな感情が伝わって来ました。これまで当たり前に園生活を送っていた福島の子どもたち、先生達に今まで通りの生活がすぐに戻るとは思えません。しかし、一日でも早くこれまでに近い生活が戻るように祈り、できる限りの支援をしてあげたいと思いました。子どもたちの将来が夢に満ち溢れることを祈り、願って!
2011年04月07日(木) No.356 (園長日記)

No. PASS