Diary

子どもの記憶


昨日のことです。5歳児のT君が急に「ねえ、園長先生、僕たち○○組だったときさあ、イースター礼拝でたまご探ししたでしょ。その時、僕だけみんなと違うところに行って、たまご見付けたんだよね!」と話し掛けてきました。今年度のイースター礼拝でもたまご探しをしていたのですが、何故だか昨年度のたまご探しを思い出したようで、その時の事を嬉しそうに話してくれました。それだけT君にとって記憶に残る楽しい想い出なのだと思います。そして、その記憶はおそらく今後もずっと残る事でしょう。
 さて、明日は「立春」。暦の上では春になります。確かに、昨日・今日の日差しは春を思わせる力強さを感じることができ、ウキウキしてきます。保育園では今日、節分の行事のために全園児がホールに集まり、司会の先生に節分の意味を簡単に知らせてもらいました。その後「泣いた赤鬼」の続きのお話しを子どもたちに観てもらいました。赤・青の鬼の他に妙な色の鬼が登場しましたが、子どもたちは殆ど泣くことなく夢中で!?劇を観てくれました。数年前までも職員が扮した赤オニ、青オニが登場し、そのオニに豆を投げたのですが、子どもたちの怖がる様子や混乱する姿に疑問を感じ内容を検討しスタイルを変えました。そこで、今年度もホールでは豆まきはせず、劇を観てもらいました。その後はクラスごとに子どもたちの育ちや、年齢に合った過ごし方がなされました。するとどうでしょう!!11時を過ぎた頃、どこからともなく魚の焼ける焦げ臭い匂いが漂ってきました。そうです。職員室の下の2歳児クラスの先生たちと子どもたちが保育室の外で七輪を使い、炭火で鰯を焼いていたのです。確かにあの鰯の焼けるときの煙と匂いならば、鬼退治にあっているかも。劇の鑑賞と七輪での鰯を焼く経験が、5歳児のT君のたまご探しのように子どもたちの素敵な記憶として残ってくれると良いのですが…。
2011年02月03日(木) No.315 (園長日記)

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