Diary
伊達直人ではありませんが
午前中の仙台での仕事を終え保育園に出勤すると、5歳児のKちゃんが誕生会に来てくれたお母さんと帰るところでした。「Kちゃん、みんなにお祝いしてもらった?」と聞くと少々照れながらも「うん!」と、とても嬉しそうに返事をしてくれました。お母様も「はい。お祝いしてもらいました。」とおっしゃって下さいました。当たり前ですが、5歳児の子どもたちにとって、保育園で友達に祝ってもらえる誕生日は今年度が最後です。小学校に就学すると学校行事として誕生会が行われることはありません。そんなことからも、5歳児に限らず、子どもたちにとっても保護者の方々にとっても誕生会が心に残る思い出になってくれていたらと願うばかりです。そして、これから誕生日を迎える子どもたちが心待ちにしている誕生日が素敵な一日となるようにみんなでお祝いしてあげたいと思います。
さて、Kちゃんと、さようならをしている時、年配の男性が保育園にお見えになり、おもむろに携帯電話を取り出したかと思うと「第一光の子保育園」と書かれている門の写真を撮り始めました。そこで、僕が「こんにちは」とご挨拶をしようと思った時、「実はわたし、この保育園を卒園したので、ここを通るたびに懐かしくて…」と話し掛けて下さいました。そして、当時の園長先生である千葉大二先生の事などを立ち話する事となったのですが、その方が「今、保育園で困っている事はありませんか?私は“伊達直人”ではありませんが、仕事はもう若い者に譲ったので、時間があるし、お金を持ってあの世にはいけないから色々とお手伝いが出来ればと思って…」とおっしゃって下さったのです。何ともありがたいお言葉。勿論、その場で「ではこれとこれをお願いします」とお願いする事はありませんでしたが、そのお気持ち、お声掛けに心が温かくなりました。「伊達直人ではありませんが」とおっしゃっていましたが、あの表情、話し方は本気だとしか思えませんでした。きっとまたお見えになる事でしょう。昭和20年代に卒園なさった“伊達直人”が!
2011年01月21日(金)
No.309
(園長日記)
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