Diary

大人の姿を真似て育つ


 今日は身体の芯から寒さを感じる朝でした。そんな中、寒さの為に土も固くなっている砂場の砂を使い友達とケーキ屋さんごっこをしていたSちゃん。「落ち葉のケーキ」「チーズケーキ」「チョコレートケーキ」「こびとのケーキ」等々ケーキの名前もお洒落なものでした。Sちゃんはケーキを砂場の淵に並べ「このケーキ美味しいですよ〜!」「百円になりま−す」「ありがとうございま〜す」とかわいいお店屋さんになりきっていました。又、ケーキ屋さんの中で子ども達同士の会話が何とも可愛らしく、そしてその会話の中で、その言葉何処で覚えたのだろうと驚いてしまう事がありました。それは「明日は定休日だからお掃除しなきゃね〜」「お隣のお店のも食べにいってみよ〜か」と・・・本当に4歳児が話している事なのかと確かめたくなる程しっかりした会話に驚き、改めて子どもは周りにいる大人の姿を真似て日々成長する事を実感しました。そしてSちゃんのご家庭はお料理屋さんをなさっている事を思い出し、その会話に再度納得しました。

今日の夕方5歳児クラスの子ども達と一緒に「チュウリップ」の球根を植えました。「先生〜これくらいでいい?」と喜んでお手伝いをしてくれていた子ども達。その姿を見て駆けつけたのがH君。「俺も にゅうこん やりたーい」と。すると周りの友達が間髪いれずに「にゅうこんじゃなくてきゅうこんだよ!」「乳香(にゅうこう)は博士の捧げもの」と教えてくれる友達に、Hくんは苦笑いをしながら「・・・あ そっか」と納得した様に笑っていました。クリスマスを待つアドベントの時期が近付きクリスマスの話を聞いたばかりできっとH君は乳香が頭に残っていて思わず「にゅうこう」と「きゅうこん」が重なり、「にゅうこん」と叫んでしまったのかなと思い何だか可笑しくなりました。でも、しっかり話を聞いていた証拠なのかとも思いました。間違いを教えてくれたクラスの仲間にも心が温かくなりました。これから子ども達と一緒に少しずつクリスマスを迎える準備をしていきます。一人ひとりが喜びを持ってクリスマスを迎える事が出来る様に配慮しながら過ごしていきたいと思います。
2010年11月25日(木) No.273 (保育日記)

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