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今後の保育制度…
3日(文化の日)から4日にかけて、キリスト教保育連盟東北部会の役員会と代表者会が行われ参加してきました。
既に新聞やテレビ等で日本の保育制度が変化し、幼稚園と保育所がこども園(仮称)として一元化する方向で進んでいることをご存知の方も多いかと思います。すべての子どもの最善の利益に向けて新システムが検討されているのですが、その中味はまだまだ流動的であり、どのように進んで行くのか不透明です。その中でとても気になっていることは「世界に誇る幼児教育を全ての子に」ということがあります。しかし、何をもって世界に誇れると言うのでしょうか?幼い頃から到達目標が掲げられ跳び箱を何段跳べた、逆立ちして上手に歩けたといった何かが出来ることが子どもの成長と考えることが出来ないこともありません。ですが、本来、幼児期には大人が方向目標を示し、子ども達は遊びを通して様々なことを学び、人間として生きていく土台を作る時期なのです。デンマークでは幼児期に文字教育をしてはならないということが国の考えとしてあり、文字や数字を覚えることよりも民主的なことを学ぶことを大切にしているのです。このように国としての方針がしっかりしている国と、何の脈略も無いような中で「世界に誇れる幼児教育を全ての子に」と言っている国で本当の意味での利益が子ども達に与えることが出来るのか?いささか不安でなりません。勿論、今話し合われていることが本当に実現出来るかどうかは今後の財源の問題も関係してくるので、まだまだ分かりません。しかし、僕の様な青二才で何事もすぐに理解できない園長と違い、子ども達の最善の利益に向けて検討して下さっている有識者の方々が本当の子どもの幸せと今後の日本の在り方をしっかり見つめてくれることを願い祈るばかりです。そして何より、保育者があってこその保育園・幼稚園であること、その保育者のこともしっかり考えてくれる国であって欲しいものです。
2010年11月05日(金)
No.253
(園長日記)
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