Diary

Grilling(実際に炭火等を使って料理をしたりすること)


今日は朝からお天気が心配でした。何故なら、これまでホームベーカリーを使ってパン作りをしていた2歳児の子ども達と先生達がいよいよ実際に自分達の手で粉をこね、かまどでパン(今回もゴーヤパン)を焼くというのですから…。そこで、園にある炭だけでは燃料が足りないと思われたので、昨日の夕方近所の燃料店に電話をしてオガライト(オガクズを固めて造った棒状の木質系固形燃料のこと)の有無を問い合わせをしたところ、随分前から受容がなくなり、在庫は勿論、これまで生産していた会社でも生産をしていないとのこと。ところが燃料屋さんは何故そんなものを注文するのか疑問に思われたらしく「何に使うの?」と聞いて来るので「実は、保育園のピザ釜でパンを焼くのに…」とあれこれ訳を話すと練炭や豆炭などではどうかなどのアドバイスを頂きました。そこで「では、明日の朝、取りに伺いますので」と電話を切ったのですが、ピザ釜に興味を持って下さったのか、合点がいかず心配だったのか、一度電話を切った後、ほどなく「今から保育園に行ってピザ釜見せてもらえる?」とわざわざお電話を下さり、すぐに園に来て下さいました。その上「んじゃ、明日の朝“炭の火おこし”しに来てあげるから」と言ってお帰りになりました。
 そして今日、昨日約束してお帰りになった時間前に、プロパンガス(火炎放射器のような!?)を持って来て下さり、火おこしを手伝って下さいました。これまでは、松ぼっくりや杉の葉を着火材にしていたので炭に火が着くまで煙との闘いだったのですが今日はそんなこともなく、しかも物凄い火力にこびりついたこれまでの煤までも焼けてきれいになった気がします。そんなピザ釜で焼いたゴーヤパンですが、一度目は僕の火の温度調節が上手いかなかったらしく、パンというよりスコーンか大きなクッキーのような焼き上がりに…。子ども達にも担任にも申し訳がたたないので、二度目を焼く前には万全な状態に釜の温度を上げパンをかまどに入れました。その後会議に参加するため担任に任せ職員室に戻ったのですが、二度目はそれらしいパンが焼けていました。そして、おすそ分けで届いたきれいに焼けたパンを頂きましたが、これまでの中で一番!!お世辞抜きに“本当にとても美味しい”に尽きると思いました。これまでのパンとの違いを表現するならば、これまでのパンはやわらかい日本のパン。今日のパンは欧州の風味が感じられた。といった事でしょう。そのパンを担任のY先生とK君がクラスを代表して今日お世話になった燃料屋さんに届けに行ったそうですが、あいにくお仕事にお出かけになられていた様で、事情を話し留守を守っていたおじいちゃんにパンをお渡しして来たとのことです。これからも近所の方々に支えられ過ごせることに感謝しなければなりません。
そして、火の番をしながら一人、かまどの前に座り炭の燃える様子や温度計の針が上がっていくのを見ていて昔の人達って、毎日かまどで煮炊きしていたのだから凄い!と思いました。
 さて、火おこしの際、今日は煙と格闘しなかったので安心していたのですが、僕に抱きついてきた3歳児のHちゃんが「園長先生、何の匂い?」と聞いてくるのです。「あのね、外で火遊びしてたから!?」と答えたものの、やっぱり臭いんだ!!と思い少々ショックでした。でも、もしかして別な匂いだったりしたら(>_<)もっとショックです。
その他、今日は5歳児が十五夜に合わせて白玉団子を作りました。几帳面な担任のM先生。上新粉と白玉粉の分量を一生懸命にはかりで量っていましたが、結局は分量と水のバランスが上手くいかず「あまり意味がありませんでした」なんて笑っていました。何はともあれ出来上がった白玉団子は子ども達の満足いく出来だったようです。一人火の番をしていた僕のところにTくんが「園長先生できたよ」と、きな粉で味付けした素朴で優しい味の白玉団子を大事そうに握って届けに来てくれました。何だかとっても嬉しかったです。4歳児と2歳児はごろすけおばちゃんによる“お話を聞く会”で絵本を読んで頂き、真剣な表情で聞き入る様子とお手玉を使った伝承遊びが楽しくて賑やかに笑う声がこだましていました。明日はまたお休み。先日拾い足りなかったトチの実を拾いに行って来たいと思います。ただ、お天気が今日以上に心配なのですが。
沢山拾えたら1歳児Mちゃん3歳児のAちゃん姉妹のお母さんに御指南頂きトチ餅作りでもしてみようかな!?
2010年09月22日(水) No.217 (園長日記)

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