Diary

異年齢の関わりの大切さ


毎週月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌日)は年齢別の礼拝を守っています。0、1歳児は各クラスで讃美歌を歌いお祈りをする程度なのですが、それ以外のクラスはホールに集まり2歳児、3歳児はクラス単位で、4・5歳児は2クラス合同で礼拝を守っています。
 さて、そんな今日の礼拝での出来事です。4・5歳児合同で礼拝を守っている最中、聖書の話に反応した4歳児のY君が一生懸命僕に話し掛けてくるのです。こうなると、なかなか話が進められないので、「Y君後でお話ししてくれないかなあ?」と話してY君の反応を見ながらちょっと待ってみることにしました。しかしY君はしばらく話を続けるのです。するとどうでしょう。僕がなかなか話の続きを始めないことに5歳児のT君がしびれを切らしたのか「Y君、今はお話し聞くときだから、ちょっとお話し止めてくれない!?」とY君に向かって声を掛けたのです。その途端、それまで一生懸命に自分の思いを話し続けていたY君が話を止めたのです。これには先生達も周りの子ども達もビックリした様子。そこで、僕は「Y君じゃあ、礼拝終わったらさっきの続きお話ししてくれる?」と声を掛けるとすんなりとうなずき、その後は聖書の話しに耳を傾けてくれました。そして、礼拝が終わり、保育室へ戻る前にY君は僕に先程の話の続きを教えてくれました。このように大人が頭ごなしに何かをストップさせるのではなく、子ども達同士の関わりによって教え、教えられることの方が素直に気持ちを切り替えられる場合があることを改めて痛感させられました。正直、聖書の話は子ども達にとってはとても難しい内容のものもあるのにT君はそんな話に興味を持ってくれていたのだと思うと、しっかりと話さなければならないことを考えさせられました。また、このような異年齢の関わりは礼拝に限ったことではなく日常の遊びの中でもとても大切です。ところが、近年そのような関わりは家庭ではとても難しくなっています。しかし、保育園ではまだまだそのような関わりが出来るのです。そんな意味からも異年齢の関わりを大切にし、0〜3歳児にとって憧れの対象と思ってもらえるような4・5歳児になっていけることを理想に過ごしていきたいと思います。
2010年09月21日(火) No.216 (園長日記)

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