Diary

花の日礼拝


今日は子どもたちが持ち寄ってくれたお花や園で準備した花をホールに飾り、花の日礼拝(※注1)を守りました。礼拝後、子どもたちはそれぞれのクラスに分かれ、さまざまな施設等を訪問し、花束と讃美歌とを届けてきました。雨が心配だったものの、僕は5歳児の子どもたちと共に社会福祉協議会、大河原町役場、大河原郵便局に歩いて行って来ました。すると、園を出て間もなく「あら、きれいなお花持ってどうしたの?どこに行くの?」と声をかけて下さった方がいらっしゃいました。そこで、「今日は花の日礼拝で、お花を届けに行くんです」と返事をしたところ「あらそう〜、いいね〜!わたしも欲しいわ」と…。そこで、一緒に手を繋いでいたS君たちに「ねえ、あのおばあちゃんお花欲しいって。どうする?」と聞くと「良いよあげても」と何とも優しい返事が返ってきました。先頭の方を歩いている先生や他の子どもたちは、そんな会話が聞こえるはずもなく、みんなは先を急いでいたのですがS君と一緒にそのおばあさんの所まで戻り「小さいですがどうぞ」と花束をお渡ししました。すると、「あら、本当に良いの?嬉し〜い」とても喜んで下いました。渡した後、列に戻りながら「ありがとうS君。あのおばあちゃん凄く喜んでいたね。良かったね」と話すと「うん!」と返事を返してくれました。その時の満足気なS君の表情が何とも印象的でした。S君にとって今日の出来事は自分が必要とされた!自分の行為がおばあちゃんにとって嬉しいことだったんだ!!という実体験につながったと思います。本来であれば違う所に届けられるはずだった花束ですが、予定外の所に届けられることで保育園での行事の意味が広まることになります。S君の行為は神さまの計画だったのでしょう!5歳児以外の子どもたちが訪問した先々でも色々な反応があったという報告を受けました。老人施設や近所の商店では、子どもたちの歌声や花束に感激して涙ぐまれる方もいたそうです。花の力、それ以上の子どもたちの力に感謝です。これもひとえにお花をご協力下さった方々がいたからこそです。本当に有難うございました。
今週は0歳児から4歳児の自由参観週です。お天気が怪しそうですが、お時間のある時にいらして下さい。

(※注1)花の日礼拝(こどもの日)
 アメリカの教会で始まった行事です。1856年6月に、マサチューセッツ州のレオナルド牧師が、子どもたちが神を信じるように願って子どもの礼拝をしました。この行事がアメリカ各地の教会に広がり、1866年からは6月第二日曜日を「子どもの日」として礼拝をするようになりました。1870年に、同州のローヴェル市の組合教会で、「子どもの日」に花を持ち寄って礼拝をしたところ、この習慣も各地に広がり、この日を「花の日」とも呼ぶようになりました。「子どもの日・花の日」には子どもたちは教会の美しい花を見て神の愛を知り、礼拝後、その花をもって病院や施設を訪問して、神の愛を実行するようになりました。
 この行事が日本に伝えられたのです。保育園でも子どもの日・花の日礼拝に花を持ち寄って感謝の礼拝をし、後でその花をお世話になっている人や病気の人、老人ホームのお年寄りなどにプレゼントします
2010年06月14日(月) No.137 (園長日記)

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