Diary

新幹線ホームにて


今日も東京へ出張へ行って来ました。仙台発の新幹線に乗り込み、発車を待っている時、乗り込んだ車両の目の前にある喫煙所に仙台で降りた多くの方々が我先にとなだれ込み、一斉にポケットからタバコを取り出し青白い煙を吐きご満悦といった表情をしています。どこから新幹線に乗りどれだけタバコを我慢していたのか分かりませんが、その表情は先程までとはまるで違う本当に幸せそうな表情なのです。思えば最近愛煙家は肩身の狭い生活を強いられているので、あの喫煙所はオアシスのような所なのでしょう。
 では、子どもたちにとって保育園はオアシスであろうか考えてしまいました。『オアシス』それは、砂漠では命を左右する所。そして、保育園はある意味、子どもの人生を左右する所と言っても過言ではないと思います。またそうでなければならないと思います。では今週の保育は本当に子どもたちにとってオアシスの水となっていただろうかと考えてしまいます。今週の保育を振り返り、来週は今週以上にオアシスに湛えられた水に成るべく一生懸命やらなければと思わされました。
 さて、東京に向う車両の中では、保育者であれば誰でも知っているであろうこんな大きな歌声「♪母さん呼ぶのも歌で呼ぶ〜、ピピピピピ〜ピチクリピ〜♪」が響き渡りました。しかも何故かそこだけがリフレインされ続けるのですから、母さんだけでなく、うとうとし始めたおじさんまで夢の入り口から呼び起こされました。でも嬉しかったことは、乗客が誰一人「うるさい」とか「静かにして」と言わなかった事です。子どもを育てる環境はまだまだ捨てたものではないと思わされました。(公共の場で大声を出したり迷惑を掛けることを決して肯定しているのではないのですが)今回はとてもほのぼのとしていて、皆の表情を和らげてくれた様に感じました。そんな事を思っているうち終点が近づき、上野から東京に向う間、GWの時、全国各地から来た見物客で大賑わいになった東京スカイツリーが前方に小さく見えてきました。数週間前よりまた高くなっっていましたが、次に東京に行く時にはどんな高さになっているか、田舎ものの僕にとってはとても楽しみです。そして中央線、山手線、東京駅、新宿駅どこも凄い人!!あちこちから英語、フランス語、ハングル語などが聞こえてくる東京って人種の坩堝そんな事を再確認させられました。
2010年05月28日(金) No.125 (園長日記)

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