Diary

どこにいるの?


 ここ数日、どこからともなく“子猫”の鳴き声が園庭に響いてきます。中には「園長先生、ねこの音するよ」と子どもらしい表現で声を掛けて来る子がいたり、「ねこ捕まえて」と無茶な注文をしてきたり。興味津々な子どもたちの中には猫の声がどこからするのか必死に探し、何とかして捕まえようと蜘蛛の巣まみれになりながら、汚れることなど全くお構いなしで必死に猫探しに興じる猛者までいます。しかし、猫も次々移動しているので当然簡単に捕まるはずはなく、気が付けば全く違った所から鳴き声が響いて来ます。逃げる猫以上に猫のような子どもたちとのイタチごっこがいつまで続くことやら…。
 さて、今日は第二光の子保育園の親子遠足の日でした。子ども達は園の前をバスが通って行くのを心待ちにし道路を眺めていたのですが、登園してきたK君のお母さんが「第二光の子保育園は今日が遠足なんですね?今来るときすれ違いました」と知らせてくださり…。子どもたちの手を振って見送りという夢は無惨にも打ち砕かれてしまいました。そして、子どもたちは「バス行っちゃたんだ」とショックを受けた様子でした。そんなころ、4歳児のH君がお母さんと生まれた赤ちゃんと一緒に3人で登園してくる姿が見えました。そこでH君のクラスの子どもたちに「H君と赤ちゃんが来るの見えたよ〜」と教えてあげると皆が一斉に門の所に集まりH君を迎えに出てくれました。ところがいつもならお父さんかお母さんと二人で登園してくるH君の様子が変…。普段保育室の前まで送ってもらいたがるのに「ママ帰って!!」と言い出すのです。どうやら保育園のみんなが赤ちゃんが可愛くて「見せて〜!」とお願いしたり「かわいい!」と言って撫でたりすることが心配だったようで自分の妹の顔を手で覆って見せたがらず困惑した表情。それだけ妹が可愛く、妹を大切にしていることなのでしょう。そんな気持ちが伝わって来ました。誰も決して取ったりしないのですが、何とも妹思いの優しいお兄ちゃんだと思いました。H君今度はちゃんと見せてね!!赤ちゃん取ったりしないから…。
2010年05月19日(水) No.116 (園長日記)

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