保育日記

日本の原風景？！

　今年の桜の開花は低温や４月に入って降った雪の影響なのか予想より随分遅れましたが、反対に花が例年より長く咲いていたような気がします。昨日、県北の保育園の園長先生が園を訪ねて来て下さいました。職員室で話をした後、「大河原の桜を見るのは初めてなので少しお時間を…」ということになり、３０分程河川敷を歩きました。既にさくらまつりが終了し、片付けが始まった河川敷でしたが、そんな中多くの花見客がシートを広げ散りゆく桜を愛でながら食事を楽しんだり、桜をバックに写真を撮ったりしていました。僕が大河原の桜をゆっくり見たのは保育園に来たばかりの４年前、身長１９５㎝あるドイツ人の友だちと一緒に見て以来、桜の花を楽しむことは全くしていませんでしたので昨日のたった３０分がとても有意義な時間となった気がします。何せ４年前はすれ違う花見客が余りの身長差の凸凹コンビを振り返って見るので桜を見るより、自分達が見られたという気がしないでもないのですから。
　さて、先日まで読んでいた本に、何故、日本人はあんなに“桜”が好きか、が書かれていました。それは、桜の花の潔さであるといったことが書かれていました。なるほど、いわれてみれば、一般的な花は散る前に萎れてしまうのに対し桜は萎れる前に見事なほどに散るのです。残念なことに今日はあいにくの雨で桜の花びらが乱れ散るような桜吹雪を満喫することはできませんでしたが道路に落ちた花びらの美しさも味わえたらと思っています。
　ところで、５月の連休が間近に迫り、保育園でも今年は鯉のぼりを飾りたく初めての試みとして、２クラスずつペアになり、染色することから始め、味わい深い？！特徴のある鯉が完成させました。早速、中心となったＭ先生がそら組（１歳児）の窓の所から北側園庭のフェンスへロープを張り鯉を結びつけてくれました。昨日は調度良い風が吹き、完成した二匹の鯉が気持ちよさそうに泳いでいました。しかも気がつけば、その二匹はすっかり仲良くなったかのようにくっついて泳いでいて、鯉が恋をしたかのようでした。もう一匹が完成し三匹が一緒に泳いだとき三角関係にならないことを祈るばかりです？！
個人的な意見ですが、さくらまつりシーズン中、残雪を被った蔵王を背景に白石川を跨いで鯉のぼりが泳いでいればさくらまつりが一層盛り上がるような気がします。商工会、或いは役場で検討いただく何てことはないでしょうけど…。

2010年04月27日（火） No.99 (園長日記)

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