Diary

保育園の色々


 今朝の事です。いつものようにお母さんの車で登園して来たk君、園舎向いの駐車場から道路を渡って保育園に来ようとしている途中、道路のほぼ中央に差し掛かった時、おもむろにズボンを膝位まで下ろし立ち止まったのです。一緒に保育園に向って歩いていたお母さんも、僕も突然のk君の行動にびっくり!幸い車は来なかったので事故にあうこともなく済んだのですが、どうやら僕に今朝、履いてきたパンツをいち早く見せたかったらしいのです。正直、あまりの出来事にどんなパンツを履いていたか殆ど記憶に残っていない(でも確かグレーだったはず)のが残念でなりませんが何とも子どもらしく、可愛い姿でした。
 こんな風に保育園では日々様々なことが起こります。ケンカが起きたり、転んで怪我をしたり、なかなか自分の思い通りにならず癇癪をおこしたり・・・。また、時には先生に叱られ保育室になかなか戻れなかったり、給食に苦手な食材が入っていてブルーになったり、午睡の時間なかなか眠れず眠ったと思ったら起きる時間になり機嫌が悪かったり。反対に嬉しいことがあって何があってもニコニコでご機嫌だったり・・・。そんな子どもたちと日々過ごしている先生方が保育を終え職員室でその日の出来事を話す事がよくあります。「今日○○君が『○※△□×』って言ったんだよ」「○○ちゃんこの頃こんなことができるようになって〜」などなど。そこでは子どもたちへの思いが込められた話しがなされ、大変なことや、辛い事があっても子どもたちに助けられたり、笑わせてもらったりするから、この仕事が出来る、やめられないといった本音が聞かれ、また、その中でお互いの保育の悩みやこれからの保育のあり方を共有しているように感じます。
 子どもが突拍子もないことをするのはある意味当然のこと。また、癇癪をおこしてみたり、自分の思いを(わがまま)主張することも成長の課程では当たり前なのだと思います。そして、そこで肝心なのは子どもが保育園でも(先生の前でも)自分のありのままの姿を出す事が出来ることなのではないでしょうか。それだけ安心して心を開いているということに繋がっているように感じてなりません。子どもたちとの基本的信頼関係をしっかりと構築し、皆が安心して登園出来る保育園、保護者の方々が安心してお子さんを預け仕事にいく事が出来る保育園でありたいと思っています。
2010年04月21日(水) No.96 (園長日記)

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