Diary

信心深い!?


ホールにひな人形を飾り付けがされました。子どもたちは飾るところも、飾られた人形も夢中で見ていました。ところが、てんし組のHちゃんは先生達が人形を箱から出すときからあまり興味を示す様子がありませんでした。中には人形が怖いと思う子がいても特別不思議はないので、きっとHちゃんもそうなのかなと思っていました。ところが、飾り付けが済み、子どもたちがそれぞれの保育室に戻って行き、ホールには僕とHちゃんしか残っていません。しかし、Hちゃんは僕がいることに気付いていない様子。なかなか保育室に戻らないHちゃんをこっそり見ていたところ、ひな壇の間近まで歩み寄り、座ったたかと思うと、小さな手を合わせ目を閉じているのです。まさに仏壇に向かって拝むかのように!!しかも、その手は明らかに午前中の礼拝の時のような手の組み方ではなかったのです。それが何とも可笑しくて・・・。きっと、お家でご家族の方がなさっている姿を見て覚えたのでしょう。いったいHちゃんは何を祈っていたのでしょう?子どもが自分で作曲したと思われる不思議な曲を口ずさみながら遊んでいる場面に時々遭遇することがあります。そんな時、全く気にしないで歌い続ける子、反対に照れくさいのか慌てて止めて何事もなかったかのように振る舞う子と様々。もし、Hちゃんが祈っているときに声を掛けたならばどんな反応を示したのでしょうか?子どもの思いもよらない突飛な行動や面白い場面に出会うと得をした気分になります。そして、そんな姿をお裾分けしたくなります。あっという間に過ぎてしまう子どもたちの乳幼児期に関わることが出来ていることに感謝しつつ。
2010年02月22日(月) No.53 (園長日記)

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