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匠の技
先週の土曜日、そして今日と3月に卒園するH君のおじいちゃん(現役の大工さん)にご協力を頂き卒園記念品として園庭に完成する予定のお家作りが本格的に始まりました。土曜日には角材に墨壺で印を付け、素人には到底無理なほぞ穴を開けて下さったり、見事な手つきでカンナやノミを使ったり、ほんの数時間で単なる角材がお家の材料として準備されました。また、今日も朝早くからいらして下さり、基礎作りも進めて下さいました。土曜日には登園する子どもが少なかった事もあり、匠の技を間近で見ることが出来なかった子どもたちも今日は穴を掘ったり、セメントをこねたりするところを間近で見て目を輝かせていました。近年、お家を建てるにもコンピューターを使って木を切り、組み立てる工法が主流となり、実際に大工さんが木を切ったりカンナをかけたりする姿を見ることすら出来なくなってしまっています。そんな子どもたちにとって、園庭に止めてあるダンプカーも穴を掘るためのツルハシも水平尺も全て見るのも聞くのも初めてと言ってもいい道具だったのではないでしょうか?!子どもにとって、大工仕事に限らず、大人が実際に何かを作ったり直したりといった作業する姿を見せてあげることが本当の教育に繋がるのだと思っています。「危ないから」と言ってすぐに子どものやりたいことをストップさせるだけでなく、何故危ないのか、どうすれば危なくないのか、を伝えるのが大人に課せられた大切な事だと思います。そして、これからの子どもに伝えなければならない事だと思っております。そんな意味からも、これから続くお家作りは素晴らしい教材だと確信しております。さて、どんな素敵な家が出来るのか乞うご期待!!
2010年02月01日(月)
No.37
(園長日記)
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