Diary

不思議


研修二日目の今日は分科会に分かれての学びでした。石川県金沢市、大阪府貝塚市、高知県香南市という3つの施設の発表を聞かせてもらいましたが、金沢のお寺の施設は数年かけて園庭整備を続け、子どもたちが全身泥だらけになって遊ぶ姿や丸太のスライスを使ったり、ビールケースを高く積み上げぶどうを収穫して食べるなど自然に触れながら自由にのびのびと遊んでいる様子に僕は興味と好感を抱きました。ところが、質疑の時間に複数の参加者から「苦情はありませんか?」とか「危険ではありませんか?」という質問が出るのです。ということは、他の園ではそのようなことはしていないということであり、園庭に丸太の山があり、子どもたちがユンボが作業する様子を間近で見ている我々の保育をご覧になったなら、悲鳴をあげることになるのかもしれません。午後には数人ずつのグループに分かれディスカッションをしたのですが、その中にもブランコは立ち乗り禁止とか、畑で育てた野菜(ミニトマトやキュウリ)なども収穫後すぐ洗って食べることもないというところがあることに驚きでした。大阪の園では子どもが素直に甘えることができるようにということなどを目的に、子どもが求める前に保育者が積極的に子どもを抱きしめる(ハグする)という素敵なことをしていることを聞かせてもらいました。高知の先生たちは保育内容の充実のための園内研修の内容や小学校との連携について話して下さいました。そして、助言をしてくださった西南学院大学(北九州市)の先生のお話も保育の原点から丁寧にお話してくださりとても良い分科会でした。今年度は本当に様々な先生方とつながらせていただく機会が多いのですが、福岡の先生方とも交流を持たせていることもあり、助言の先生に僕の知っている先生のことを話してみたところやはり繋がっていました。また、高知県教育委員会から依頼を受けて2012年と2013年の2年間、東日本大震災の経験を南海トラフ地震に生かすために話をしに出かけたのですが、そのことを話してみたところ、お一人の先生は覚えていてくださり、驚かれ、また、もう一人の先生の娘さんは結婚して仙台にお住まいで、しかもご主人が大河原にお勤めだということで驚かれていましたが、なんとも不思議な縁を感じました。
 さて、話は一転しますが、宿泊先から会場まで結構な距離を歩いて往復したのですが、不思議なことに会場までのほとんど交差点に歩道橋があり、自転車は一般的な交差点のように道路を渡ることができるのですが、歩行者は当然のことながら歩道橋を渡らなくてはなりません。今日はできるだけ荷物を減らして出かけたので大丈夫でしたが、重い荷物を持っている時や足腰の悪い方、お年寄りのことを考えると、事故防止のためだあったとしても交差点の度に渡らなければならない歩道橋は負担だと感じました。
2016年10月13日(木) No.1915 (園長日記)

No. PASS